南魚沼「稼げる若者」育成PJは、東京都と新潟県南魚沼市の二拠点で活動している森澤真爾さんが推進しているプロジェクトです。
森澤さんは南魚沼で活動する中で、「起業なんて自分には別世界の話」「大人になりたくない」といった若者たちの声を耳にしてきました。地方では人口減少や若者の流出が課題となっていますが、その背景には挑戦する機会や身近なロールモデルの不足もあると感じていたそうです。
プロジェクト概要
本プロジェクトは、高校生が実際の商品開発や販売を経験しながら、経営やビジネスについて学ぶことを目的とした取り組みです。
単なる職業体験ではなく、「市場で勝負できる商品をつくる」という実践的なテーマを掲げています。現在は成長市場であるエナジードリンク市場に着目し、地域資源である米麹を活用したクラフトコーラの開発を進めています。近年は「元気の前借り」とも言われる従来型のエナジードリンクだけでなく、健康志向の商品への需要も高まっており、地域素材を活用した新たな可能性に挑戦しています。
また、塩沢商工高校では全61回の授業を通じて、商品開発だけでなく経営そのものを学ぶ機会を提供しています。地域の経営者も授業やプロジェクトに協力しており、高校生たちは実際の経営者と交流しながら、教科書だけでは学べないリアルなビジネスを体験しています。
森澤さんは「高校生が頑張ったから買ってもらう商品ではなく、本当に良い商品として選ばれるものを作りたい」と語っており、本気で市場と向き合う姿勢が印象的でした。

今後の展望
今後はクラフトコーラの商品化を進めるだけでなく、若者が挑戦し成長できる仕組みそのものを地域に根付かせていくことを目指しています。OSEKKAI salonの活躍人材プロジェクトのように、若者を引き上げる仕組みを南魚沼でも形にしたいと考えています。単なる地域活性化の取り組みとして終わらせるのではなく、OSEKKAI salonの理念そのものを地方へ広げていきたいとのことでした。
また将来的には、塩沢商工高校にビジネス科を新設する構想も描いています。高校生のうちからビジネスに触れ、「自分でも事業ができる」という成功体験を積むことで、若者たちの選択肢を広げたいと考えているそうです。さらに、このプロジェクトを会社の事業の一つとして継続的に運営し、利益を生み出しながら次のプロジェクトへ再投資していく仕組みづくりも目指しています。
地域の経営者と高校生が本気で向き合い、実際のビジネスを通じて学ぶ南魚沼「稼げる若者」育成PJ。地域全体を教室に変えるこの挑戦が、今後どのような若者や事業を生み出していくのか注目です。


