第4回 探究サロンレポート

2024年5月8日に第4回目の探究サロンが開催されましたので、その様子をご紹介します。

探究サロンとは、大田区の高校と連動したプロジェクトで、経営者を目指す・経営者に興味がある高校生を対象に、1年を通して経営やビジネスアイディアに関するディスカッションやグループワークを行い、学ぶ・考える場を提供するというプロジェクトです。

探究サロン

 

第4回探究サロンの様子

この日の探究サロンは前回に引き続き「ビジネステーマを考える」というテーマでした。
まずはじめに前回発表されたビジネステーマから新たに考えたビジネスアイディアを発表した後に、ビジネスモデルを実現に向けて推進していくために必要な仲間集め(チームビルディング)について発表がありました。

前回開催日からGWも挟み、非常に短期間(土日祝日を除くと7日間!)での今回開催となりましたが、前回ビジネステーマを発表した3名の内、2名がチームビルディングへと進みました。

探究サロン

前回「スポーツのアナリストを増やしたい」と発表してくれた高校生は、分析用に取得したデータをヴィジュアル的にわかりやすく表現できるアプリの開発など、より具体的なイメージを発表していました。見学されている方々にもビジネスモデルの理解がより深めていただけた素晴らしい発表だったと感じました。

また、チーム名(≒会社名)の由来についての説明もあり、しっかりと考えられたかっこいいものでした。そして重要なチームメンバーの発表については、チームに必要な要素を整理し、学生だけでなく教員も巻き込んだメンバーとなっていました。

探究サロン

次に「イラストが収益につながる総合ロビーを作りたい」と発表してくれた高校生は、実際にイラストを制作されている方からビジネスモデルのブラッシュアップにつながる情報収集やニーズの正確性を高めるために定量的な分析をされており、見学されている方々からも「どこでそのような思考を学んだのか?」と驚きの声があがっていました。

一方でチーム名(≒会社名)については仮としつつ、なかなかビジネスモデルへの共感を得ることが難しく、チームメンバーを集めるのに苦労している状況も報告がありました。

それぞれの発表後に他の参加者や見学者からの質問・アドバイスの時間があり、競合しそうな他社事例の紹介や「他社との差別化をどう考えているのか?」「マネタイズはどの部分で考えているのか?」など、より具体的な質問やアドバイスが飛び交い、発表した高校生たちも多くの気づきを得られた良い機会となったと思います。

探究サロン

次に「MVV(Mission Vision Value)を理解する」といったビジネスモデルを迷わず推進してくために重要であり、またビジネスモデルに共感を生むためにも必要な考え方を学ぶ講座がありました。基本的なMVVの説明から誰もが知っている有名企業のMVVの事例紹介など、具体的でわかりやすい講座で、参加された高校生もMVVを言語化することでよりビジネスプランの「芯」が固まってくることを理解できたようです。

探究サロン

最後に全体を通して今回の内容の相互理解を深め、次回の各チームMVV発表に向けてのグループディスカッションを行いました。終了時間を過ぎてからは見学者も交えての意見交換会も盛り上がり、見学者からの興味や期待が大変大きいことがみえました。

 

これからの探究サロン

次回からはMVVの言語化などビジネスアイディアからビジネスモデルへと精度を高めていく段階に入ります。内容を深めていくことと同時に来る中間発表会に向けたプレゼンテーション資料の作成も着手していきます。

回を重ねるごとに見学者の熱量も上がってきており、参加している高校生たちも期待に応えられるように負けじと熱量が上がってます。次回各チームのMVV発表、楽しみに待ちたいと思います。