今回は7/18に行われたOSEKKAI salonの活動報告をいたします。この日は13人のサロンメンバーと1名のオブザーバー、合計14人での開催となりました。今回は新たなプロジェクトや進行中のプロジェクトの議論や、これまでのプロジェクトの振り返りといった、プロジェクトに焦点を当てた議題が中心の活動となりました。
小池製作所 小池さんの新たなプロジェクト
この日最初に行われたのが、小池製作所の小池さんによる、新たなプロジェクトの提案でした。小池製作所や経営者の皆さんが抱えている課題の解決を通して、ご自身や会社、経営者の皆さんの成長や交流に繋げていきたい、ということで様々なプロジェクトをご提案していただきました。合計8つのプロジェクト案をご提案いただきましたが、中でも議論が活発に行われた2つをご紹介します。
会社若返り奮闘記
小池さんは小池製作所の課題のひとつとして「社員の高齢化」を挙げられました。20~30代の採用や定着するためにはどうすればいいのか、といったアドバイスを経営者の皆さんから頂き改善を図り、その過程を同じ課題を抱えるメンバーに共有し成長や交流に繋げる、というのがこのプロジェクトです。
メンター舟久保からは、ご自身が会社を継がれた時に似たような境遇で、長い時間をかけてこの問題の改善を図り、現在では平均約40歳と会社の若返りに成功したとお話がありました。先輩経営者が経験した成功体験や失敗談を共有していただける、OSEKKAI salonらしい印象的なシーンでした。
また豊和工業の村上さんからは、なぜ若い人が定着しないのか、若い人が働きたい会社作りができてるのか考える必要がある、というアドバイスも送られました。実際に村上さんは元々は暗いイメージのあった自社を明るいイメージへ転換することに成功し、採用の課題の解決を図ったとお話いただきました。
レクリエーション向上委員会
小池さんは社員の交流を目的としたレクリエーションを自社で実施したいというお話をされました。そこで、OSEKKAI salonの皆さんから、自社で実施しているレクリエーションを共有していただき、社員の関係性の改善・向上、コミュニケーションの活性化を図るための参考にしたい、またその結果を共有することで経営者の皆さんにも還元する、というプロジェクトにしていきたいとのことでした。
村上さんの豊和工業では「家族会」という社員の皆さんのご両親や配偶者、お子様さんを招待し、食事をしたり社員が活躍している様子の動画を制作し上映する、というイベントを行っているというお話をしていただき、OSEKKAI salonのメンバーの皆さんも驚嘆しているのが印象的でした。
またメンター山下からは、今年自社のスタッフの皆さんで箱根駅伝の復路を走り結束力を高める、というイベントを開催予定とのお話がありました。既に過去に往路を走ったことがあるので、今回は復路を走るとのことで、気合いの入った様子が窺えました。高齢化が進んでいる小池製作所さんでは難しいと周囲からのツッコミもありましたが、このようなイベントも関係性が深まる機会になりそうです。
KiKi 高木さんの北千住会プロジェクト 学芸大学Ver.
次に、北千住の日用品と日本喫茶KiKiを運営している高木さんから、「北千住会プロジェクト 学芸大学Ver.」のプレゼンが行われました。KiKiでは現在運営しているKiKi北千住に加え、新たにKiKi学芸大学(仮)を出店が決まっています。そこで過去に行われた「北千住会」を学芸大学でも行う、というのがこのプロジェクトです。
過去に行われた北千住会とは、大人の社会科見学と称して北千住の街でリサーチやプレゼン、ワークショップ、散策や食事会などを行いました。この活動を通して、町の歴史や文化を学び、またどのような人やニーズが存在するのかを肌で体感するというプロジェクトです。
学芸大学駅で行う際には、OSEKKAI salonメンバーがペルソナになりきり散策し、感じた情報を高木さんへ共有する、というアイディアも出てきました。また学芸大学駅周辺に詳しい豊和工業の村上さんが周辺の情報をリサーチし、今後のOSEKKAI salonの活動で共有してくれることにもなりました。交流や散策をしながらマーケティングを行う、とても楽しみなプロジェクトとなりそうです。
弁護士ワンポイント!
続けて行われたのが、近日中にご自身の法律事務所を立ち上げる予定の発表があった弁護士の森島さんによる、経営者の皆さんに向けた実践的なワンポイントアドバイスです。この日は、「試用期間後の本採用拒否」をテーマに具体的な事例を交えながら、採用や雇用契約に関する注意点について解説していただきました。
経営者の方の中には、採用後の試用期間の3か月間で合わないと判断した人を解雇しようと思ったら、トラブルに発展したことがあるという方もいらっしゃいました。森島さんからだけでなく、おおた総合会計事務所の音田さんからも、トラブルを回避するための注意点やアドバイスが多数送られていました。
OSEKKAI salonプロジェクトのおさらい
OSEKKAI salonではメンバー同士がチームを組み課題の解決や成長に繋げるための様々なプロジェクトが行われてきています。この日は過去のプロジェクトを振り返り、中心メンバーにプロジェクトを行った感想や活動のコツをお話していただきました。
長期間取組が行われているプロジェクトのひとつに「a cup of プロジェクト」があります。これはBUCKLE COFFEEの石山さんを中心にコーヒーの可能性を探究するプロジェクトです。プロジェクト発足から既に30回以上のディスカッションを行っており、その中で出てきたアイディアから実際にご自身の事業に反映されたこともあるそうです。プロジェクトを長続きさせるためには、目的を明確にした上で中心となるメンバーがしっかりとハンドリングすることが重要だとお話してくださいました。
また弁護士の森島さんも、OSEKKAI salonメンバー向けに既に22回「弁護士ワンポイント」を行っています。経営者の皆さんとより身近な存在となれるようにと始まったこのプロジェクトでしたが、机上の話でなく現場の悩みを聞くことができ、ご自身の成長に繋がったので取り組んで良かったとお話いただきました。
一例を挙げましたがOSEKKAI salonでは他にも数十個のプロジェクトが行われ、現在でも進行しています。またこれからも多くのプロジェクトが発足されていくことと思います。メンター寺西からメンバーに向け、プロジェクトを通して刺激を与えあい、成長していくためにも、まずは仲間を集めて始めてみることが重要だとアドバイスが送られました。