2024年9月11日、PiO PARKにて第6回目の探究サロンが開催されました。
探究サロンが始まる1時間ほど前から前回のピッチでプレゼンテーションした高校生たちが集まり、前回のプレゼンの反省点やアドバイスを生かして、改めて発表の練習をしたい!と自主的に集まり、いつもよりも熱気に満ちた探究サロンが始まりました。
今回は「ビジネスモデルの深化とマーケティング分析」といった内容を中心に、前回のミニピッチで発表されたビジネスアイデアの振り返りと、宿題として課された「競合企業の調査結果」が共有されました。
各参加者は、自分のビジネスモデルをさらに掘り下げ、競合分析や市場調査に基づいた意見交換を行い、今まで以上に高校生同士が活発に議論を深めていきました。
そして、今回の探究サロンのメインテーマは、『マーケティング分析の重要性』についてです。これまでは主に主観的な視点でビジネスアイデアが探求されてきましたが、今後は客観的な視点から深掘りを進めるフェーズに入りました。
市場のニーズ、競合他社との優位性、顧客の特定といった具体的なステップが提案され、各参加者が自身のビジネスモデルをより広い視点で再評価。特に、競合企業を探すことで、自分のビジネスモデルの強みや差別化ポイントを見つけることが求められました。
自社の競合調査の検討・意見のすり合わせを仲間たちと行い、その結果をもとにディスカッションを実施。プレゼン中には、競合他社だけでなく、少しずれた業界やサービスを競合と捉える視点も紹介され、ディスカッションは活発に行われました。また、プレゼンター同士の積極的な質問や意見交換も増え、より具体的な課題や改善策が明確に議論されるようになってきました。
セッションの後半では、マーケティング分析の専門家である株式会社think shift(シンクシフト)の浅野泰生氏が登壇。「お客様を定義する」というテーマで、自分のビジネスを客観的に考える重要性について語られました。
浅野氏は、「アイデアや技術、想いだけでビジネスを進めることはできない」とし、顧客のニーズをしっかりと理解し、市場規模や成長性を根拠に基づいて考えることが必要であると強調しました。
また、ビジネスを進める上で「誰のどんな悩みを解決するのか」「顧客は自分の商品にお金を出すのか」「市場規模はどれくらいか」といった質問に具体的に答えることが、ビジネスの成功に不可欠であると説明されました。参加者たちは、自分のビジネスアイデアをより現実的かつ具体的に考え直す機会となりました。