2024年12月18日、第9回探究サロンが開催されました。
このプロジェクトは、大田区の高校生が経営やビジネスアイデアを通じて未来を描き、学び、挑戦する場を作り、育てていく活動を1年を通じて実施しています。
今回の探究サロンでは、これまでに学んだ知識や発展させた事業プランを披露する「ビジネスピッチ中間発表」が行われました。
自主性が生む熱気:プレイベントの盛り上がり
イベント開始の1時間前、会場にはすでに生徒たちの姿がありました。
自らのアイデアを披露し、仲間や大人たちと議論を深めるその姿は、成長を目指す真剣な姿勢を物語っています。
ある生徒は、「前回のサロンで得たフィードバックを基に、自分のプランをさらに磨き上げました」と語り、プレイベントから熱気が溢れていました。
第1部:挑戦を語る場、ビジネスピッチ中間発表
今回の中間発表では、全5チームがそれぞれの事業プランを披露しました。
発表者たちは15分という限られた時間で、自らのビジョンやプランの実現可能性を語り、質疑応答を通じて新たな課題や視点を得られている様子でした
- AKTIV
サッカーのデータ活用を目指すチームは、ハードウェア中心のプランからアプリ制作にシフトし、コストと売上予測を盛り込んだ具体的な提案を行いました。
「データを用いた新しいサッカーの楽しみ方を広めたい」という情熱が伝わる発表でした。 - ルベライト
イラストレーターをビジネスマッチングするプラットフォームを提案。課題として浮き彫りになったのは、ユーザーのメリットをより明確に伝えること。
オブザーバーからの指摘を受け、「具体的な料金体系を再検討したい」と次なる挑戦を誓いました。 - プレイボール
新しい野球環境を提案するこのチームは、他校を巻き込んだ大会計画を進行中。
「スポンサー獲得の具体策をどうするか?」という課題が投げかけられ、次回までの課題として深掘りが期待されます。 - スタジオ事業
SNS活動者を支援するスタジオの設立を目指す提案。発表者自身の経験に基づく熱のこもったプレゼンテーションが印象的でした。
資金計画と運営方法の実現性を明確化することが今後の課題です。 - icon
イラスト制作を学べるオンラインスクールを提案。全国からの参加を可能にする仕組みを追加し、年齢層を広げたビジョンを提示しました。
「競合との差別化と資金計画の具体性が必要」とフィードバックを受け、次への改善を誓いました。
第2部:フィードバックと成長の実感
発表後の質疑応答とフィードバックの時間は、参加者の高校生や協力してくださっている先生方にとってもにとって学びの宝庫でした。
オブザーバーの経営者たちからの鋭い質問や具体的なアドバイスにより、各チームは新たな気づきを得ることができ、これからどのようにするべきか。と考え、発表者の一人の高校生は
「自分のプランが未完成だと感じる瞬間もありましたが、それこそが次の成長の種になると気づきました。」
と、半年前と比べるとものすごい成長を感じるコメントをしてくれていました。
また、アンケートでは以下のような感想が寄せられました。
- 「皆の発表が前回より具体的になり、自分も刺激を受けた」
- 「質問を通じて未完成の部分が見えたが、それが次への原動力になった」
- 「発表を聞いて、自分の事業に参考になる部分が多かった」
未来への期待:次回のサロンへ
次回は2025年1月15日、「事業計画の作り方」と「知的財産」に関する講演が予定されています。
今回得られた気づきとフィードバックを基に、さらに磨きをかけたプランが披露されることでしょう。
「この経験を通じて、自分がどれだけ成長できるか楽しみです」と語る参加者の目には、次回に向けた期待と挑戦への意欲が宿っていました。
探究サロンは、若者たちが自らの可能性を試し、次なる一歩を踏み出すための場であり続けます。
この発表が、未来への大きな飛躍となることを期待しています。